南湖一周サイクリング・近江八景を巡る

3月7日(日)、コロナウイルス感染拡大の影響で12月から延期になっていた南湖一周サイクリングを実施しました。心地よい春風の中、近江八景をめぐりながら約60キロの行程を走行しました。

8時30分、守山市民運動公園を出発!9月に上進してきた小5スカウトは、初めての長距離サイクリングにドキドキ・ワクワク、緊張と期待の入り混じった面持ちです。

小津神社を抜けて、湖岸道路へ。ここから先は琵琶湖を望みながら走ります。

近江八景一つ目は、『矢橋帰帆(やばせのきはん)』です。帰帆島公園へは湖岸道路から少し内側に入るので、真っすぐ通り過ぎてしまった班がありました。自分たちで地図を確認して走るのですが、曲がるところが難しかったかな?

JRの高架をくぐり、唐橋公園を過ぎると、近江八景2つ目の『勢多(瀬田)夕照(せたのせきしょう)』、唐橋に到着です。昔は、琵琶湖に架かる唯一の橋であったため、「唐橋を制する者は天下を制す」といわれ、交通の要衝かつ京都防衛上の重要地でありました。唐橋を舞台として、壬申の乱などの様々な戦乱が繰り広げられた歴史的な橋です。日本三大名橋のひとつでもあります。

唐橋を渡ると、琵琶湖の西側を一旦南下し、近江八景のひとつ『石山秋月(いしやまのしゅうげつ)』の石山寺を目指します。ここでは美味しそうなものがたくさん売られていて、思いのほか休憩が長くなってしまいました。ちょうどお昼も近づいていたので、小腹が空いたスカウトたちはおこづかいを握りしめ、なにを買おうかと楽しそうに選んでいましたよ。

小腹が満たされたスカウトたちは、やっと石山寺を出発して、琵琶湖を北上し、『粟津晴嵐(あわづのせいらん)』へ。爽やかな晴天の下、南湖の景色が広がり、湖面にはたくさんのカイツブリが気持ちよさそうに泳いでいました。

カイツブリに別れを告げて、近江八景『三井晩鐘(みいのばんしょう)』、西国三十三所第14番札所の園城寺(三井寺)へ向かいます。仁王門前で記念撮影!

石山寺で美味しいものに舌鼓を打っていたため、予定より時間が少々押してしまいました。スピードアップして昼食場所の柳ヶ崎へGO! 昼食後、風が出てきて肌寒くなってきました。まだまだ3月に入ったばかりの気温ですが、スカウトたちは元気に自転車を漕いでいるのであまり寒さを感じないようです。

腹ごしらえが済んだら、後半戦です。道のりはあと半分足らず!まだまだ疲れ知らずのスカウトたちです。近江八景『唐崎夜雨(からさきのやう)』の唐崎神社に到着しました。神社の真ん中には立派な松が植えられています。金沢市の兼六園にある「唐崎の松」は、この地から分けられた松だそうです。

近江八景7つ目は、『堅田落雁(かたたのらくがん)』浮御堂です。浮御堂は、湖上に突き出た仏堂で、古くは一休和尚や松尾芭蕉、小林一茶、歌川広重、葛飾北斎など歴史の教科書に登場する人物も訪れたことがあるそうです。

堅田の浮御堂から、道の駅「びわ湖大橋米プラザ」を経由して琵琶湖大橋を渡り、対岸の守山市を目指します。琵琶湖大橋からは、近江八景8つ目の『比良暮雪(ひらのぼせつ)』が見えるはず・・・ですが、残念ながら3月なのでほとんど雪はありません。比良山の山肌を覆う白い雪を想像しながら、ゴール地点の「地球市民の森」へ。ゴールまであと少し!

地球市民の森に到着!!途中、道を間違えたり、風にあおられ帽子が琵琶湖に落ちてしまったり、こけて膝を擦りむいたり、いろいろハプニングはありましたが、全員元気にゴールできました。最後に、班ごとにレポートを仕上げて提出しました。自転車で琵琶湖を周ると、車の車窓から見える景色とはまた違った滋賀県のいいところをたくさん発見できましたね。

毎年恒例のゴールデンウイークのビワイチでは3日間で約200キロを走行しますが、今回はそのよい訓練になったのではないでしょうか。さらに、ただ南湖を一周するだけでなく、古くから人々に愛され親しまれている近江八景を巡ることで、私たちの住んでいる滋賀県のすばらしさを改めて肌で感じることができたサイクリングでした。

最後に今回の行程の3Dムービーをお楽しみください。

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