南湖一周サイクリング
2月1日、ボーイ隊は「南湖一周サイクリング」を行いました。冬季キャンプの時の班会議で話し合って決めた「近江八景」を自転車でめぐるという計画です。今回の参加者は、サイクリングの活動は初めての小学生スカウトが多く、自転車での遠出にも慣れていないため、交通ルールを確認しながら、安全に走行することが一番の目標です。少々曇り気味のお天気ですが、風も少なく、まずまずのサイクリング日和です。
市民運動公園に集合したら、自転車の点検と自転車の走行にかかる安全指導を行いました。準備運動をして、隊長からの指令書と地図も受け取って、いよいよ出発です。8か所の近江八景のポイントでは、スタンプをもらって、何か気づいたことをメモしたり、スケッチしたり、写真を撮ったりしてくることになっています。

まず、小津神社を経由して、湖岸道路に出ると、小休憩もはさみながら、第1のチェックポイントへ。近江八景の「矢橋の帰帆(やばせのきはん)」の「矢橋公園」です。昔はここに港があって渡し船が行き来していたそうです。看板や常夜灯を確認しました。スカウトたちは、自転車にも少し慣れてきたようです。第2のポイントは、「瀬田の唐橋」近江八景の「瀬田の夕照(せたのせきしょう)」です。お昼前なので、夕焼けは見ることができませんが、古くは日本書紀にも登場する有名な橋です。看板の前で、ハイ、ポーズ!

瀬田の唐橋を渡り、瀬田川沿いを走って、次に向かったのは、近江八景「石山の秋月(いしやまのしゅうげつ)」の「石山寺」です。去年の大河ドラマの影響もあってか、観光地の賑わいです。お店などもたくさんあって、スカウトたちは、すごく見に行きたそうでしたが、ちょっと予定よりも遅れていたので、お店を横目にすぐに出発です。次は、「粟津の晴嵐(あわづのせいらん)」を目指します。琵琶湖に浮かぶたくさんの水鳥たちを見ながらの快適なサイクリングです。粟津の晴嵐とは、湖岸の松並木が強風によって枝葉がざわめく様子から晴嵐と言われたとか。今日は風がなくてよかったね。スカウトたちからは「お腹減った~」の声もちらほら…。でも、お昼ご飯までにもう1か所回らなければ!次は、近江八景「三井の晩鐘(みいのばんしょう)」の「三井寺(園城寺)」です。空腹と疲れでちょっとおとなしいスカウトたち。行動食として持ってきたおやつをすばやく口に入れて、早々に出発していきます。

昼食場所近くの「唐崎神社」へ到着。近江八景の「唐崎の夜雨(からさきのやう)」です。琵琶湖に面した神社には、立派な松の木があります。そして、神社隣の緑地公園にて、お待ちかねの昼食タイムです。お腹がすいているスカウトたちは、あっという間に食べ終わっていました。
お腹が満たされて、元気になったスカウトたちは、7か所目、近江八景「堅田の落雁(かたたのらくがん)」の「浮御堂」へ向かいます。少し狭い道もありましたが、きちんと1列で走行できていましたよ。

そして、道の駅「米プラザ」を経由して、琵琶湖大橋を渡ります。琵琶湖大橋は下を船が通れるように曲線になっていて、一番高い所で、湖面から26.3mあります。これを自転車で登るのは大変ですが、みんな一生懸命ペダルを漕いでいました。最後ちょっと押して歩く姿もありましたが、無事に橋の一番高いところまで来ることができました。そこから「比良の暮雪(ひらのぼせつ)」を見ることができるかな?と思いましたが、あいにく曇っていましたね。この後は、もう帰るだけ!でも、スカウトたちは、琵琶湖大橋の下り坂も結構怖かったみたいです。

南湖一周して、近江八景の8か所をまわったスカウトたちは、全員元気に市民運動公園へ戻って来ました。みんな達成感でいい顔をしていました。
お疲れさまでした!